環境における取組み

【環境宣言】私たちの美しい地球(ほし)守る責任・つなぐ使命
【環境宣言】私たちの美しい地球(ほし)守る責任・つなぐ使命
温室効果ガス排出量

メディパルグループでは、「医療と健康、美」の事業フィールドで卸売業を主たる事業としており、事業活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献しています。加えて、流通を担う企業として温室効果ガス排出量の削減は喫緊の課題と捉え、流通全体の最適化を図り、環境負荷の低減を進めるなど、SDGsの達成に向けた取組みを推進しています。
環境における取組みを進めるにあたり、重要課題(マテリアリティ)の1つとして「脱炭素への取組み」を掲げ、中長期目標として2030年度に温室効果ガス排出量50%削減(2020年度比)、2050年度にカーボンニュートラルを設定しました。目標の達成に向けて、さまざまな取組みを推進し、地球環境に配慮した流通モデルの構築をめざしています。

医薬品流通最適化

医療用医薬品等卸売事業では、チェーン展開をしている調剤薬局やドラッグストアなどのお得意様との協働により、医薬品流通最適化モデルを構築することで温室効果ガス排出量の削減に取り組んでいます。
具体的には、店舗ごとに最適な医薬品の在庫量を分析・管理することで両社間の受発注・納品業務を減らし、車両燃料に起因する温室効果ガス排出量を削減しています。本取組みにより、各社にとって効率的なオペレーション体制を実現し、生産性の向上、働き方改革を進め、地球環境への配慮とともに持続可能な社会の実現に貢献します。

医薬品流通最適化
対象会社:(株)メディセオ、(株)エバルス、(株)アトル

返品削減

(株)PALTACでは、持続可能な流通サイクルの構築に向けて 、お取引先様と協働で返品削減に取り組んでいます。
化粧品・日用品、一般用医薬品卸売業界の商慣習において発生する返品は、仕分けや配送などの追加コストだけでなく温室効果ガス排出や商品廃棄といった環境負荷も増加させます。返品は、日本の四季や生活者ニーズの変化に応じた商品をいち早く店頭で展開する過程で発生し、販売機会ロスと表・裏の関係にあります。生活者ニーズを満たす売場を作りつつ(販売機会ロスを発生させない)、返品を削減するためには、流通全体の連携による適正在庫の維持が欠かせません。(株)PALTACは、各店舗の販売や在庫状況、季節品であれば気温に応じた販売指数の変化、商品の改廃情報などを小売業様・メーカー様と早期に連携し、過剰在庫を発生させないよう店舗間移動や発注止めなどの施策を適時的確に実行することで返品削減に取り組んでいます。

返品削減

モーダルシフト

(株)メディセオ、日本貨物鉄道(株)、日本フレートライナー(株)、日本石油輸送(株)の4社共同プロジェクトにおいて、物流センター間の医薬品輸送のモーダルシフトに取り組んでいます。
従来の大型トラックから環境負荷の少ない鉄道コンテナを利用した輸送への切り替えを一部エリアで実施し、輸送における温室効果ガス排出量を削減しています。今後は対応エリアを順次拡大する予定です。

※ モーダルシフト:トラックなどの自動車で行われている貨物輸送を環境負荷の小さい鉄道や船舶の利用へと転換すること。

モーダルシフト

電気自動車の導入

メディパルグループでは、走行時に温室効果ガスを排出しない電気自動車の導入を進めています。拠点から近距離を走行する車両を試験的に切り替えており、インフラ整備も含めた投資を行います。

電気自動車の導入
対象会社:(株)メディセオ、(株)エバルス

環境配慮型商品の開発

(株)PALTACでは、エシカル消費の拡大に向けた新たな取組みとして、資源循環を促進する素材・商品開発などを行う企業様と協働で、廃棄プラスチックを原材料に使用した環境配慮型商品を開発しました。メーカー様が手がける商品に加え、(株)PALTAC自らも商品開発に携わり、積極的に「生活者の皆様が身近に環境貢献を実現できる付加価値の高い商品」の流通拡大に貢献していきます。

使えば使うほど世界のプラごみを減らせるゴミ袋

使えば使うほど世界のプラごみを減らせるゴミ袋

(株)TBMと共同開発

  • リサイクル素材
  • エコマーク認定取得
  • バージンプラスチックのみでつくられたゴミ袋に代えて、本製品を使用いただくことにより廃プラスチック量を削減

サステナブレラ(つかいすてない傘)

サステナブレラ(つかいすてない傘)

(株)TBM/(株)サエラと共同開発

  • リサイクル素材
  • 石突は安全なフラット設計
  • 風に強く、錆びない「長く使える傘」
    • オールプラスチック設計でリサイクルも可能
    • 骨部分は強化プラスチックを使用
      壊れにくい仕様

太陽光発電システムの設置

(株)PALTACでは、再生可能エネルギー創出への貢献に向け、一部のRDCの屋上スペースを発電事業者に貸借し、太陽光発電システムを設置しています。
年間発電量は5,094千kwh(当社の年間電力使用量の約11%分)となり、CO2排出に換算すると、約2,100t-CO2分の排出削減に相当します。

※ RDC:Regional Distribution Center
化粧品・日用品、一般用医薬品等を扱う大型物流センター。小売業様に商品を供給

太陽光発電システムの設置

繰り返し使用できる納品箱の使用

メディパルグループでは、商品輸送において繰り返し使用できるプラスチックのオリコン(折りたたみコンテナ)やトートボックスを使用しています。繰り返し使用することで廃棄物量を減らし、温室効果ガス排出量の削減にもつながっています。

オリコン(折りたたみコンテナ)

オリコン(折りたたみコンテナ)

トートボックス

トートボックス

対象会社:(株)メディセオ、(株)エバルス、(株)アトル、(株)MMコーポレーション、
(株)PALTAC、MPアグロ(株)

廃棄物適正処理マニュアルを制定

メディパルグループでは、循環型社会形成推進基本法をはじめとする関連法の理念に沿い、廃棄物の削減や適正処理を積極的に推進しています。
医薬品などを廃棄する場合を中心に、廃棄物の処理手順などについてまとめた廃棄物適正処理マニュアルを作成し、マニュアルに基づいた廃棄物処理を適正に行っています。

「廃棄物適正処理マニュアル」を制定
対象会社:(株)メディセオ、(株)エバルス、(株)アトル、(株)MMコーポレーション、
(株)PALTAC

機密書類リサイクルシステムの導入

再生紙のリサイクルを容易にするためにシュレッダーを削減し、機密書類リサイクルシステム(鍵付リサイクルボックス)の導入を推進しています。リサイクルボックスに投入された不要機密書類は、専門業者によって回収され、緩衝材などに再生されています。

機密書類リサイクルシステムの導入
機密書類リサイクルシステムの導入

ダンボール圧縮のリサイクル

メディパルグループの主要な物流センター(ALC、RDC)では、毎日大量に発生するダンボール箱を破材機にて圧縮ダンボールにしています。(圧縮から結束、搬出までを自動化しています。)
キューブ状に圧縮されたダンボールは古紙業者により回収され、トイレットペーパーなどに再生されています。

ダンボール圧縮のリサイクル

(株)PALTAC RDC堺

対象会社:(株)メディセオ、(株)アトル、(株)PALTAC