資本別戦略

メディパルグループの人的資本 メディパルグループの人的資本

目指す姿

ありたい組織像(創造性豊かな企業文化の醸成と多様な人材活躍)、
ありたい人材像(未来志向型人材)、ありたい人材ポートフォリオ(人材の適所適材)の実現

DATA -基礎データ‐

連結従業員数

13,075

女性管理職比率

8.5

AR

2,400

(2024年3月末現在)

AR:Assist Representatives MR認定試験に合格したMS(医薬品卸売業の営業担当者)や薬剤師などに付与した社内呼称
MR認定試験在籍累計合格者数

特長(強み)

● 意思決定の基準とし大切にしている共通の価値観(「誠実」「倫理観」「使命感」)
● 経営理念を体現する多様な人材
●「医療と健康、美」の事業フィールドにおける多様なビジネスモデルを創出する組織風土

克服すべき課題

● 人材情報の一元化・可視化・分析
● グループ会社間の人材交流
● 未来志向型人材の計画的、戦略的、持続的育成に向けたグループ育成基盤の確立
● 女性管理職比率の向上
● 具体的な指標(KPI)の設定とそれを踏まえたマネジメントの高度化

未来志向型人材

メディパルグループの経営理念を実現し、未来を担う人材像として「未来志向型人材」を定義しました。また、「経営理念を伝える」「豊かな創造性」「本質を見極める」「周囲を巻き込む」「コミュニケーション」「分析・課題抽出・解決」の6つの人材要件を明確にしたうえで、採用、育成、人事制度、評価・報酬などを見直しながら、「未来志向型人材の育成」を積極的に推進し、「創造性豊かな企業文化の醸成」および「多様な人材活躍」を促す施策を実践していきます。

◯ 共通の価値観
当社グループの人材は「誠実」「倫理観」「使命感」を共通の価値観として、意思決定の基準とし、大切にしています。
「誠 実」
常に真心を持って、公正・正直に行動している。
「倫理観」
法律、業界ルールはもちろんのこと、世間一般の常識に沿っている。
「使命感」
組織や自らのあるべき姿に向かって、責任を持って行動している。

メディパルグループの物流設備資本メディパルグループの物流設備資本

目指す姿

製造から最終需要者までのサプライチェーン全体最適化

「医療と健康、美」を支える国内最大規模の安全・安心・高機能な物流プラットフォームの構築

物流生産性の向上

DATA -基礎データ‐

物流拠点数
医療用医薬品等卸売事業(ALC

13拠点

(2024年3月末現在)

物流拠点数
化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業(RDC

16拠点

(2024年3月末現在)


連結設備投資額

203億円

(2024年3月期)

ALC:Area Logistics Center 医療用医薬品や医療材料、臨床検査試薬などを扱う高機能物流センター。主に調剤薬局、病院、診療所などに商品を供給
RDC:Regional Distribution Center 化粧品・日用品、一般用医薬品等を扱う大型物流センター。小売業様に商品を供給

特長(強み)

● 全国に展開する高機能物流網(ALC・RDC)
● 平時・有事を問わず安全・安心に届ける物流体制
● 高い出荷精度
● GDPに準拠した品質管理体制
● 人や環境に配慮した物流体制(ホワイト物流)

克服すべき課題

● シェアリングロジスティクス基盤の整備
● 持続可能な流通の実現に向けたサプライチェーンマネジメントの構築
● 働き方改革に沿った物流効率化と生産性向上
● 効率的・効果的な物流体系の構築(共同物流、モーダルシフト、個宅配送、無人配送)

メディパルグループの知的資本メディパルグループの知的資本

目指す姿

「医療と健康、美」の事業フィールドで、人々の生命や健やかな暮らしを支えるために必要となるニーズに応え市場を創造する新たなビジネスモデルの構築

ボーダレスなサプライチェーンネットワークの構築による新たな価値の創造

DATA -基礎データ‐

新規事業の業績貢献
新規事業の売上総利益

87億円

(2024年3月期)

新規事業の業績貢献
開発投資品目

20件超

(2024年3月末現在)

特長(強み)

● 有望なシーズ(プロジェクトやニーズ)を早期発掘し、新たな価値創造につなげる、洞察力と実行力
● 多様なニーズに応える高効率かつ高精度な物流システムと信用力
● グループとしての物流ノウハウのシナジー
● 全国の医療機関をカバーする情報提供力や収集力
● 天然由来の独自原料製造の技術

克服すべき課題

● デジタルを活用したビジネス基盤の強化
● PFM®*の新たな品目拡充における案件の評価・獲得にかかる目利き力や組織知化
● 医薬品の開発業務における専門性の獲得
● 海外販売基盤の構築に向けた専門性の獲得
● 予防・未病領域でのパートナーシップ構築のための目利き力
● 歯科医療領域におけるDXや口腔ケアに関する知見

PFM®:Project Finance & Marketing 医療用医薬品の開発投資を通じて、製薬企業とともにリスクとリターンを共有するビジネスモデル

メディパルグループの社会・関係資本メディパルグループの社会・関係資本

目指す姿

パートナー企業との協業を通じた社会価値・顧客価値の創造によるグループの持続的成長

DATA -基礎データ‐

CVC投資案件数

12

  • デジタルヘルス 4件

  • 創薬 3件

  • 医療機器 3件

  • その他 2件

(2024年7月末現在)

特長(強み)

● パートナー企業との共創を通じた、価値創造力
● メーカー、医療機関・薬局・小売業等の取引先、自治体との日本全国に広がるネットワークと強固なリレーション
● スタートアップ企業やベンチャー企業との連携

克服すべき課題

● 予防・未病領域における最適なパートナー企業の検討と選択
● DX分野におけるパートナーの検討と選択(選定基準の明確化)
● シナジー創出のためのビジネススキームの構築と開示

メディパルグループの財務資本メディパルグループの財務資本

目指す姿

最適な資本構成をもとに、グループの持続的成長と企業価値最大化を実現する

DATA -基礎データ‐

自己資本比率

33.4

(2024年3月末現在)

ROE

7.1

(2024年3月期)

株主総還元性向

39.2

2023年3月期と2024年3月期の2か年累計の、2027メディパル中期ビジョンに掲げた成長投資に伴い発生するのれん償却費・無形資産償却費控除前の利益に対する比率

特長(強み)

● 安定的な財務体質
● 複数の事業セグメントを持つことによる成長機会の拡大とリスク分散

克服すべき課題

● 資本収益性の向上
● 資本コストの低減
● 具体的な指標(KPI)の設定など、財務マネジメントの高度化

資本政策・株主還元

資本コストを上回る利益を創出するために、当該コストを定期的に把握・検証するとともに、財務健全性を確保しつつ、当社にとって最適な資本構成を追求していきます。

資本政策に関する基本方針

「資本収益性の向上」と「資本コストの低減」を両輪とした事業・財務活動を通じて、企業としての持続的成長と企業価値最大化に努めます。

メディパルグループの自然資本メディパルグループの自然資本

目指す姿

温室効果ガス排出量 2030年度50%削減(2020年度比)、2050年度カーボンニュートラル

流通全体の最適化による、環境負荷の低減

気候変動が与える機会とリスクを織り込んだ経営の実現

DATA -基礎データ‐

温室効果ガス排出量(Scope1※1・2※2

73,575t-CO2

(2024年3月期)

再生可能エネルギー使用率

14.5

(2024年3月期)

電気自動車保有台数

143

(2024年3月末現在)

※1自社の燃料使用に伴う排出
※2自社の電力使用に伴う排出

特長(強み)

● お得意様との協働による流通最適化モデルの構築
● エシカル消費の拡大に向けた環境配慮型商品の共同開発
● モーダルシフトにより、物流センター間の輸送における温室効果ガス排出量を削減
● パートナーとの協働により、長距離中継輸送の効率化を実現
● 廃棄物量を抑えるオペレーションとリサイクルの実施

克服すべき課題

● 保有車両のハイブリッド車・電気自動車への切り替え
● 再生可能エネルギーの調達方法の多様化
● 1台当たりの車両の走行距離と物流拠点の稼働時間の短縮
● 将来的に気候変動が経営に与える影響の定量的分析と対応策の検討
● サプライチェーン全体の環境負荷低減とScope3※3の算定精度向上および目標設定

※3事業活動に関連する他社の排出