副社長メッセージ

「この国で、薬を届けるという使命。」
を果たすために

株式会社メディパルホールディングス
取締役副社長

長福 恭弘

医療用医薬品等卸売事業におけるSDGs

私たちの流通で取り扱う商品はいずれも生命や健康を支えるものばかりです。それゆえ平時・有事を問わず、必要とされる医薬品などを確実にお届けするために事業を続ける。これが私たちの使命であり、SDGsにつながるものだと認識しています。
事業の基盤となるのは高機能物流センター「ALC*」です。北海道から九州まで全国12か所に設置しており、建屋の耐震・免震化だけでなく、自家発電装置、緊急配送用バイクや自家給油設備などの災害対策を施しています。そのうえで、エリア間における物流の相互連携も進めています。
世の中の動きに連動して、私たちは物流を進化させています。さまざまな温度帯に対応した保管·配送システムにより、管理の難しい新型コロナウイルスワクチンや希少疾病用医薬品の安定供給を実現しています。さらに、サプライチェーンの全体最適を見据えたソリューションを創造しています。例えば、「個口スキャン検品*」はお届けする際の医薬品の検品時間を大幅に減らし、医療従事者が本来業務に係る時間を創出しています。加えて接触機会を減らせることでウイルス感染リスクの抑制にも結びついています。
現在、配送の在り方に改革の焦点をあてています。医療機関や調剤薬局ごとに、最適な医薬品の在庫量や配送スケジュールを分析することで発注業務の効率化と配送回数の適正化を図り、CO2排出量を削減する取組みを、お得意様と一体となって進めています。
高齢化が進む日本、自然災害の多い日本において、人々の健やかな暮らしを流通で支えることで持続可能な社会を築く。この大きな目標に向かって、当社グループの一人ひとりが高い志を持ち、私たちに何ができるかを常に考え、実現していく企業風土を育てていきたいと思います。 

ALC:Area Logistics Center 医療用医薬品や医療材料、臨床検査試薬などを扱う高機能物流センター。主に調剤薬局、病院、診療所などに商品を供給
個口スキャン検品:従来の伝票読み上げ方式から、納品箱単体でのバーコードスキャン方式に変更することで、検品時間を短縮する方法