『防ぐ』が当たり前になる未来へ。腸内フローラ検査に込めた、プリメディカの思いと挑戦
腸内環境から健康寿命を支える。メディパルグループが描く、予防・未病の新たな形
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私たちの健康は、腸内環境と深く結びついています。特に腸内フローラは、免疫細胞を活性化し、ウイルスや病原菌から体を守る重要な役割を担います。
こうした腸内フローラの状態を可視化し、健康づくりの指針となるサービスが腸内フローラ検査。メディパルグループの株式会社プリメディカでは「Flora Scan®」として提供しています。
この記事では、腸内環境の重要性やFlora Scan®誕生の背景、そしてサービスを通してメディパルグループが描く予防・未病の未来像について紹介します。
株式会社プリメディカ
全国に事業を展開し、予防医療と最先端医療技術の研究開発・マーケティング・販売を行っています。主に採血による、脳梗塞・心筋梗塞の発症リスク検査「LOX-index®」や自宅での採便による腸内フローラ検査「Flora Scan®」といった疾病リスク検査サービスを提供し、健康リスクの“見える化”を通じて生活習慣の改善や医療の進歩に貢献しています。
予防・未病領域への挑戦と腸内環境の重要性
日本では平均寿命と健康寿命の差が約10年あるといわれています。介護や治療が必要な期間を減らし、元気に過ごせる年数を伸ばすには、「病気になってから治す」ではなく、生活習慣を前もって見直して予防することが大切です。
そのためメディパルグループは、従来の「治す」医療だけでなく、「防ぐ」医療の重要性に着目し、検査機器や試薬といった商品の拡充を通じて、現在、「予防・未病領域」での健康への貢献を進めています。プリメディカの腸内環境を切り口にした腸内フローラ検査による健康支援もその一つです。
なぜいま、「腸内環境」が注目されているのか?
腸内環境の改善は、昨今の「腸活」という言葉に代表されるように、私たちの生活にも次第に浸透してきています。では、なぜそもそも腸内環境を整えることが大切なのでしょうか。
腸内環境は、私たちの免疫機能や消化機能、さらには精神状態にも深く関係しています。腸内環境が乱れると、免疫力の低下や消化不良、ストレスや不安の増加などが起こりやすくなります。一方で、腸内環境を整えることで、これらの改善が期待できるのです。
近年の研究では、腸内フローラのバランスが大腸がんや肝臓がん、動脈硬化、糖尿病などの疾病リスクと関係していることもわかってきました。さらに、腸内環境が睡眠や精神状態に影響を与えるとも考えられています。実際、プリメディカの研究でも、腸内フローラの改善によってアスリートの体づくりや自閉症児の症状緩和に関与したとする事例を報告しています。
このように研究が進むにつれ、腸内環境の大切さはますます注目されるようになってきています。
※各研究内容については以下の記事を参照ください:
- ・The gut microbiome and liver cancer: mechanisms and clinical translation(https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6467288/ ※外部リンク)
- ・Narrative review of gut microbiota and liver diseases(https://dmr.amegroups.org/article/view/8088/html ※外部リンク)
- ・The gut microbiome in atherosclerotic cardiovascular disease(https://www.nature.com/articles/s41467-017-00900-1 ※外部リンク)
- ・The Gut Microbiota and Diabetes: Research, Translation, and Future Perspectives(https://diabetesjournals.org/care/article/47/9/1491/156850/The-Gut-Microbiota-and-Diabetes-Research---- ※外部リンク)
- ・Dietary supplementation with partially hydrolyzed guar gum helps improve constipation and gut dysbiosis symptoms and behavioral irritability in children with autism spectrum disorder(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31138955/ ※外部リンク)
- ・Altered Fecal Microbiotas and Organic Acid Concentrations Indicate Possible Gut Dysbiosis in University Rugby Players: An Observational Study(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34442766/ ※外部リンク)
プリメディカが捉える「腸内環境」と「健康寿命」
プリメディカでは、腸内環境への注目を一時的な流行ではなく長期的な取り組みと位置付け、病気を防ぐだけでなく、もっと元気に過ごせる毎日をサポートすることを目指しています。
早い段階で生活習慣を見直すことで、予防・未病の対策が可能になり、将来的には健康寿命と平均寿命が一致する社会も実現できるでしょう。
たとえばプリメディカの研究では、腸内環境の改善と労働生産性との関連性を解析し、結果が確認できたケースも見られます。腸内環境を良くすることは、単なる健康維持にとどまらず、生活の質を高める可能性も秘めているのです。
腸内フローラ検査(Flora Scan®)による健康支援への注力
プリメディカでは、毎日の暮らしの中で皆さん自身の健康を見直すきっかけになるよう、「Flora Scan®」という腸内フローラの状態を検査できるサービスを提供しています。
その誕生は、大学の研究機関との連携により、最先端の研究が可能になり、より正確に日本人の体の状態を読み取れる検査として実現することができました。
Flora Scan®誕生の背景と産学連携
株式会社プリメディカ取締役CFO兼CSOの田中友英はこのサービスの誕生の背景と込めた思いを、次のように語ります。
このサービスの背景には、産学連携による開発の歴史があります。
これまでプリメディカは、動脈硬化の原因物質を測定する検査「LOX-index®」を用い、血液からリスクを分析してきました。そうした経験を生かし、より個人に寄り添う健康指標として注目したのが腸内フローラです。
京都府立医科大学、摂南大学、プリメディカが連携し、腸内環境を評価するシステムの研究を開始。その成果を基に誕生したのが、Flora Scan®です。
Flora Scan®の特徴は、日本人の腸内フローラを5つのタイプに分類している点です。一方で、欧米の研究では4分類が一般的です。しかし、日本人の腸内フローラは独自性が高いため、日本人にはそのまま適用しづらい面がありました。
そこで本研究では、条件を満たした日本人の腸内フローラデータベースを構築し、日本人にとって最適な分類数を検証。その結果、5タイプに分類することが、正確な分析をするうえで最も有効であるという判断になりました。さらには「腸内細菌叢のタイプ分類方法」の特許も取得しています。
Flora Scan®で得たデータの応用研究も進んでいます。たとえば、スポーツチームや企業と連携し、腸内環境の改善がパフォーマンスや体調にどう影響するかを検証しています。
Flora Scan®に込めた思い
食事は人々の生活に欠かないものであり、その食事と、腸内環境が深く結びついていることを理解し、健康づくりのため自ら食生活を改善することは、大きな意識改革ともいえるでしょう。
こうした健康づくりの習慣をFlora Scan®が提供できるなら、その存在意義は大きいと感じます。
より有効に活用してもらえるよう、視覚的にわかりやすい検査結果の提示や、管理栄養士による具体的なアドバイスの追加など、より使いやすくなる工夫も重ねています。
腸内環境と向き合い、病気になってから治療するのではなく、病気になる前に予防する考え方への転換が大切です。また、予防や未病対策と、より健康的で質の高い生活への取り組みそのものであり、同じアクションを通して同時に実現していけると確信しています。
今後は、Flora Scan®によって蓄積されるデータを活用し、腸内フローラ研究のさらなる推進と、一人一人に合わせた予防のための医療へ貢献します。たとえば、腸内環境改善によるストレス軽減や炎症抑制などの効果は、多くの分野で応用できるでしょう。
目指すのは、Flora Scan®を通した腸内環境の管理が、予防・未病などの健康の基盤、さらには皆さんの日々のパフォーマンス向上にもつながる未来です。
この取り組みが人口減少や、へき地医療など、日本が抱えるさまざまな社会問題を解決するアプローチの一つになればと考えています。
メディパルグループが目指す未来。「防ぐ」が当たり前になる社会へ
メディパルグループでは、「治す」医療だけでなく、予防や未病といった考え方も重視し、未病段階での検査といった人々の生活の質を高めるための取り組みを進めています。その一例がプリメディカが提供する「Flora Scan®」です。プリメディカは、「健康社会の実現に貢献する」という考えのもと、今を生きる人々が心身ともに健やかに暮らせる未来を見据えた取り組みを進めています。
今後も、メディパルグループでは、「防ぐ」が当たり前になる社会の実現に向けて、多様な人、技術、価値観をつなぎ、パートナーと協働することで、より良い未来を創造することを目指していきます。