コンパニオンアニマルの健やかな毎日を、流通で支える
MPアグロ、コンパニオンアニマルの健康を守る取り組み
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生活や人生を共に過ごすことで、心を和ませ、癒してくれる大切な存在である『コンパニオンアニマル』。
コンパニオンアニマルの健康な毎日を、動物用医薬品・医療機器等の流通・卸で支えているのが、MPアグロ株式会社です。その取り組みについて、営業本部関東営業部東京支店の中島佐栄子が紹介します。
注)以下、カッコ内は中島のコメントとなります。
MPアグロ株式会社
全国に事業を展開し、主に、「畜水産領域」と「コンパニオンアニマル領域」における動物用医薬品の安定供給を担う活動を行っています。畜水産領域では、牛・豚・鶏・魚といった動物たちの疾病対策を支援することで、皆さんの食卓に並ぶ食品の安全・安心に貢献しています。また、コンパニオンアニマル領域では、人々の健康と幸せな暮らしのパートナーであるコンパニオンアニマルたちの病気予防や治療を行う獣医師のサポートをしています。
単なる愛玩動物から、幸福を分かちあう存在へ
コンパニオンアニマルという言葉は、もともと心を癒す存在として動物を手元に置く文化、習慣が進んでいた欧米で提唱され始めました。日本では1985年頃から使われるようになったと言われています。
少子高齢化や核家族化の進展に伴い、コンパニオンアニマルは、単なる愛玩動物ではなく、幸福を分かちあう存在となりました。元気で長生きしてほしいと願う飼い主さんの思いはますます強くなり、コンパニオンアニマルの健康に対する意識も高くなっています。
「医療に関わる獣医師も、病気の治療・予防はもちろん、カウンセリングから介護・ケア、飼い主さんへの啓蒙活動まで活動範囲が多様化しています(中島、以下同)」。
こうしたコンパニオンアニマルの医療を取り巻く状況に、MPアグロは、医薬品流通の観点から対応しています。
31の拠点から全国の動物病院へ、あらゆる医薬品、医療機器をお届け
MPアグロのコンパニオンアニマル領域では、メーカーから医薬品などを仕入れ、全国の動物病院へお届けしています。地域に根付いた街の病院から、往診中心の病院、全国展開する医療法人やチェーンの病院まで、あらゆる動物病院に動物用医薬品※1、療法食※2、動物用医療機器などを提案、販売しています。
「病気やけがの治療で使われるもののほか、フィラリアやノミ、ダニなどに対する予防薬、狂犬病を防ぐワクチン、ガン治療薬とあらゆる医薬品を扱っています。医療機器も、注射器から、エコー診断や手術に関わる医療機器まで、取扱製品は多種多様です」。
最近の動物医療の動向やメーカーから得た情報を提供するのも、大事な役目です。
「それによって、動物病院の治療の質の向上や治療の効率化、治療領域拡大に貢献しています」。
※1 動物に使用する医薬品。人用と同様に「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」という法律によって規制され、MPアグロ内でも厳重に管理・保管されています。
※2 栄養成分の量や比率を調整又は特別な方法で製造され、食事療法において獣医師の診断・指導に基づく給与を意図したフード。特定の病気や健康状態に合わせて作られたフードのこと。 一般的なドッグフードと違い、療法食は製品ごとに栄養成分の量や比率が特別に調整されています。
全国に広がるネットワークで、普通の毎日も有事の時も動物病院を支える
MPアグロは、動物用医薬品卸としては国内で唯一、全国に事業を展開しています。全国に5カ所ある物流センターから各地域へ、医薬品等を安定供給するとともに、31カ所の支店を基点に、中島たち約200名の営業担当者が日々きめ細かく動物病院を訪問しています。
「通常は週に1回、場合によっては週2、3回訪問することもあります」。
全国のネットワークを活用した安定供給は、毎日の医療行為はもちろん、災害など有事の時のコンパニオンアニマルの医療と健康を支えます。
「実際、東日本大震災の際に、他のエリアから医薬品を集めて提供し、獣医師から感謝されたことがありました。いつでも獣医師が安心して治療に取り組める体制を整えるお手伝いをすることは、メディパルグループの経営理念にも通じると考えています」。
こんなこともあると中島は言います。
「例えば、『西日本ではこんな症例にこんな医薬品を使っている』といった情報が、私がいる東日本の拠点に共有されることがあります。新しい使い方を獣医師に提案できますし、私たちの知見も深まります」。
さらに、MPアグロには、家畜など産業動物獣医療にかかわる畜水産事業部門もあります。
「普段は、私が動物病院に提案、販売する製品は小動物向けの製品が主ですが、ごく稀に、地域の小学校で飼育されているヤギの医薬品などについて、獣医師から質問されることがあります。そういうときは、畜水産事業部門の担当者に聞いたりして対応しています」。
取扱製品の枠、流通・卸の枠、動物・人の医療の枠を超えて
MPアグロは、流通・卸という業態。だからこそ、メーカーにとらわれず、最適な医薬品を提案、提供できます。
「メーカーと取引がない製品を関連企業を通して仕入れて、ご提案させていただくこともあります」。
また、動物薬メーカーと共同開発した動物用医薬品や、海外メーカーから直接仕入れた動物用サプリメントの独占販売や、さらに、獣医師が簡単に医薬品を購入できるWeb発注情報システム『MP+(エムピープラス)』の開発など、流通・卸の枠を越えた事業も展開しています。
「獣医師の『こういう製品があったら』という声を集めて、メーカーと協業して製品開発することも。弊社が初めに取り組んだこと、弊社しかやっていないこともたくさんあります」。
また、動物等医薬品流通・卸として唯一、PMS(市販後調査)※3も実施。
「これまでは専門調査会社に依頼することが通例でしたが、私たちには全国の獣医師にどんな医薬品を提供しているか詳しいデータがあります。そのため、メーカーから依頼を受けるようになりました」。
メディパルグループのグループ力もMPアグロの強みです。
「メディパルグループには、人用医薬品の供給体制も整っています。動物用医薬品も新薬がどんどん開発されている一方で、まだまだ臨床現場では人用医薬品が治療に多く用いられています。ここ数年の人用医薬品の流通不安の影響を動物医療も受けている状況ですが、どちらの供給体制にも強いMPアグロだからこそ、人用医薬品だけでなく動物用医薬品への代替もご提案できます」。
このように、動物医療の現場で起こるさまざまなお困りごとに柔軟に応えられるのが、MPアグロの強みと言えるでしょう。
※3 医薬品や医療機器が市販された後、その有効性や安全性を確認し、新たな副作用や効果の情報を収集するための調査のこと。厚生労働省の承認を受けて発売された後、実際の医療現場で使用される状況を把握し、治験では気づかなかった副作用や効果を調査することが目的です。
今、MPアグロが取り組む「ワンヘルス」
そんなMPアグロが現在取り組んでいることのひとつに、『ワンヘルス (One Health)』があります。
ワンヘルスとは、人や動物の健康を包括的に捉え、関係者が連携していく考え方。抗生剤などの不適切な使用が原因で医薬品が効かなくなる『耐性菌』の問題や、動物から人へ、人から動物へ感染する『人獣(じんじゅう)共通感染症』などの問題に、人・動物医療の枠を超えて取り組もうとするものです。日本では、日本医師会と日本獣医師会が共同で取り組みを始めました。
「私たちが取り扱う商材にもワンヘルスに関わる製品が多くあり、私はその中でも特に弊社専売品の販売に注力しています」。
最近では、特に皮膚科領域に重きを置く獣医師の間で意識が高まっているようです。
「これまで、コンパニオンアニマルの皮膚病対策は抗生剤を用いることが基本でしたが、濫用が問題になっていました。コンパニオンアニマルが痛がったり痒がったりするのを飼い主さんが見かねて獣医師にお願いし、最終的に使うべき抗生剤が最初の治療で投与されることもあったのです。それによって、かえって治りにくい状況が生まれたり、耐性菌が発生する原因にもなっていました」。
こうした状況を踏まえ、2024年の世界獣医皮膚科会議で発表されたISCAIDの膿皮症ガイドラインでは、耐性菌を増やすことにならないよう、表在性膿皮症は軟膏やクリームといった外用薬から治療を始めるという提言がありました。
「このような流れを受けて、私たちも、コツコツと効果を積み上げていくスキンケアを含む外用薬を獣医師にご提案するようになりました」。
ワンヘルスは、MPアグロの理念にも通じること
ただし、このアプローチは獣医師だけなく飼い主さんも継続して治療に向き合うことが必要となります。耐性菌を増やさない治療は理想だと理解しつつ、即効性を求める飼い主さんの求めにも応じたい。そんなギャップに悩む獣医師もいます。
「だからこそ、私たちのご提案が押しつけにならないよう心掛けています。これまで抗生剤が当たり前だった獣医師や飼い主さんに、新しい治療法の選択肢を提供することこそが、私たちの役割だと考えています」。
自分たちの販売している医薬品がワンヘルスに関連するという意識はあっても、ワンヘルスをPRの言葉として用いることはないと中島は言います。
「あくまで、自分たちの理念や仕事のモチベーションに通じることと捉えています。ワンヘルスの考え方は、『動物の健康=人の健康』というMPアグロのアイデンティティそのものだからです。また、自分の仕事が社会貢献につながっていると、より意識するようになりました。そういう意味で、動物の医療とコンパニオンアニマルの健康を支えるこの仕事に、今まで以上にやりがいを感じています」。
社員の想い
取り組みを通じて、毎日をつむいでいる社員の想いを、インタビュー映像でご紹介。